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2025年11月総合コラム:ノーベル生理学・医学賞と化学賞、日本人がダブル受賞
2025年のノーベル生理学・医学賞を大阪大学特任教授の坂口志文氏が、化学賞を京都大学特別教授の北川進氏が、それぞれ受賞しました。
https://www.nobelprize.org/
坂口氏は「免疫応答を抑制する仕組みの発見」が、自己免疫疾患やがんなど免疫が関わる病気の予防や治療につながると評価されました。北川氏は気体を自由に出し入れできる「金属有機構造体(MOF)の開発」が評価され、環境・エネルギー問題や新素材開発など広範な分野での応用が期待されています。
日本人研究者が生理学・医学賞を受賞するのは7年ぶりで坂口氏は6人目、化学賞は6年ぶりで北川氏は9人目。2021年以降、日本人の自然科学系の受賞はありませんでしたが、今回、同年ダブル受賞の快挙を成し遂げ、日本の研究力の底力を世界に示しました。
<ノーベル賞と基礎研究力>
日本人研究者の自然科学系3賞(物理学、化学、生理学・医学)の受賞者は、米国籍取得者を含めると計27人に上りますが、近年、授賞対象となったのは20~30年前の研究成果が多いのが現状です。今後もノーベル賞受賞につながる研究を生み出すためには、基礎研究力の強化が課題とされています。
日本の基礎研究力は国際比較で低下しています。文部科学省の科学技術・学術政策研究所が公表した「科学技術指標2025」によると、注目度の高い「トップ10%論文」数では、日本は世界で13位と低迷。1位の中国、2位の米国に大きく差が付いています。
https://www.nistep.go.jp/research/science-and-technology-indicators-and-scientometrics/indicators
日本全体の科学技術力・経済力を底上げするため、政府は「第7期科学技術・イノベーション基本計画」において、基礎研究力の強化に向けた検討を進め、今後10年以内に「トップ10%論文」数で、世界3位以内を目指すとしています。
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